朝礼訓辞

令和3年1月 朝礼訓辞

 明けましておめでとうございます。昨年はいろいろ御世話になりました。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。
 昨年令和2年1月の朝礼は1月8日(水)のころでした。昨年の原稿を引っ張り出して見てみますと、こう書いています。
「令和2年、西暦2020年の幕明けです。今年は56年振りに東京オリンピックが開催されます。当時は、テレビの放送が始まったばかりで、私も興奮して観戦したことを憶えています。」
 今年は令和3年、あれから丁度1年が経ちましたが、今の日本はどうでしょう。世界はどうでしょう。新型コロナウイルスが地球上に蔓延し、オリンピックどころではありません。私達1人1人の生命にかかわるような伝染病が地球を襲い、戦々恐々の日が続いています。

 感染者はもうすぐ1億人に近づいており、死者は1千万人になるかも知れません。100年前に地球上の人々を襲ったスペイン風邪では5億人の感染者があり、死者は3千万人と云われていますので、早く手を打たない限り、100年前と同じような状況になるかも解りません。

 早くワクチンが出来、治療薬が開発されない限り、決して油断をしてはいけません。
 幸いなことに種子島では、今のところ1人の患者しか出ていません。87才になられる女性の患者さんですが、今では快方に向い、肺炎も治り、近いうちに一般病棟に移動の予定だそうです。2人目、3人目の患者を種子島に発生させないために、私達は日頃から、うがい、手洗い、消毒に気を付け、感染を予防しましょう。

 種子島は健康で平和な島だから、「あそこに行って住もう」、という人が出て来るように願っています。

 またコロナ以上に今関心がもたれているのはお隣の馬毛島です。朝夕見る弟のようなこの島は永遠に残したい私たちの大切な日常の風景です。人々の安らかな生活を荒々しくむしり取るような横暴は誰も望んではいないでしょう。いつまでも心穏やかに過ごしたいものです。

 さて昨年末に私たちの病院の関連施設である就労継続支援B型「ほのぼの」を大きく改修いたしました。これまで狭い住宅の中で利用者の皆さんと洗濯の作業を行っておりましたが、倉庫を改修し大型の洗濯乾燥設備も追加して生まれ変わったところです。
 社会の中でその一員として生きたいという方々の一助になれば幸いと考えておりますので、今後とも期待していきたいものです。

 まもなく、新型コロナウイルス感染症に対する「緊急事態宣言」が発出されようとしています。非常に生きにくい世の中ですが、こころに希望をもって優しく患者さんをいたわり思いやりの看護や介助ができるようこれからも努めていきたいものです。

 皆さん、今年も元気を出して頑張って参りましょう。

医療法人純青会 せいざん病院
理事長  田上 容正

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