朝礼訓辞

令和3年8月 朝礼訓辞

 「いいことが起きたから笑顔になるのではなく、笑顔だからいいことが起こる」
 ある会社の朝礼で一人の社員が、この言葉を黒板に書きスピーチをしました。社長はじめ社員たちも大いに気に入ったそうです。その後、この言葉は会社のモットーになりました。
 特製の紙に印刷され、社内の応接室やトイレなどにも張られ、名刺にも記載されるようになりました。毎日、皆が笑顔を心掛けると職場の雰囲気が明るくなりました。次第にお客が増えて、会社の業績も上がって来たそうです。

 笑顔だといいことが起こるのは、何故でしょう。

  1. 笑顔だと相手を大切に思う気持ちを伝えられる
  2. 笑顔で接して貰った人には、よろこびが生まれる
  3. おのずと人間関係が良くなる
  4. 笑顔は人の表情も周りの雰囲気も明るくする
  5. 笑顔は健康や美容にもいい

 その結果、会社や店は活気づき、お客がよろこび業績が上がるのです。

 笑顔と共に大切なのは、微笑みです。微笑みで沢山の人を天国に送り出したのは、マザーテレサでしょう。インドのカルカッタに造った「死を待つ人の家」で貧民街の貧しい人や重病人に、決して微笑むことを忘れなかったのです。
 彼女の眼差しや微笑みを通して「あなたも大切な人ですよ」とマザーテレサから声を掛けられ、彼らは涙を流し、感謝の言葉を口にして天国へ旅立って行ったのです。

 微笑みは、相手に私たちのもつ温かな愛を伝えます。悲しむ人の心を癒しよろこびの光を与えます。表情を育て幸福をもたらします。

 マザーテレサは、微笑みについて次のように教えてくれました。
 「平和は微笑から始まります。笑顔なんかとても向けられないと思う人に1日5回微笑みなさい。平和のためにそうするのです」

 苦手な相手であれば微笑むのは難しいものです。自分自身も疲れていれば尚更です。でもそんなときだからこそ、自分から目の前の人に微笑むことは、ささやかだけれど確かな愛の始まりなのです。それゆえ、心に平安が生まれ、よろこびがもたらされ幸福感が広がります。

 私も笑顔と微笑みを少しでも作ろうと思います。
 暑い夏です、体調に気を付け今月も一緒に頑張りましょう。

「抜粋のつづり」其の80より引用

医療法人純青会 せいざん病院
理事長  田上 容正

トップへ戻る
スタッフ
アクセス
新着情報
ギャラリー