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すったもんだした挙句、兎にも角にもオリンピック、パラリンピックは終わりました。
丁度、新型コロナと重なり、開催者もさぞ大変だっただろうと思います。
歴史に残される大会であり成功だったのか、失敗だったのか、後世の人々が評価することになりましょう。
和やかな雰囲気の中で世界は1つになり、平和な大会として企画され、古代ギリシャ時代から4年に1度、開催されて来たのですが丁度、新型コロナという疾病と重なり、IOCをはじめ各国の委員の人達の苦慮、決断は察しても余りあるものがあります。
世界には今、79億人の人が住んでいますが、その中の12億の人が何らかの障害を持っていると云われます。目が見えない、耳が聞こえない、言葉が出ない、手足を病気や事故のため失った人々、沢山の不幸な人々が、地球上には住んでいるのです。
パラリンピックの競技を見る度に健康な人も障害のある人々も、変らず一生懸命に生きているんだ、ということを私はパラリンピックを通して教えられました。
パラリンピックの開会式を見ました。テーマは「翼」でした。
片方の羽根を失った少女が、初めは飛ぶことを諦めていたのですが、様々な出会いに触発され、最後には勇気を振り絞って夜空に飛び立つ姿が見られました。
「私達には勇気という翼がある」と片翼の少女が、大空に飛び立つシーンは見事なものでした。とても感動を受けました。
健常者と障害者の間には、何ら区別するものはない。人々は皆、仲良く手を握り合い支え合って生きて行かねばならないと思いました。
私達の周囲には、心を病んだ人が沢山おられます。やさしい言葉とやさしい態度で接し続けなければならないと思います。
コロナに気を付けながら今月も一緒に頑張りましょう。
令和 3年 9月 8日(水)
医療法人純青会 せいざん病院
理事長 田上 容正