朝礼訓辞

令和4年1月 朝礼訓辞

 令和4年(西暦2022年)、明けましておめでとうございます。
昨年と同様、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。


 文芸春秋という月刊誌がありますが、昨年が100周年だったようで、それを記念して「100年に100人」という記事があり、1年に1人だけ功績のあった人を称えたものです。


 1番目は小説家の「吾輩は猫である」を書いた夏目漱石で、100番目はアメリカの大リーグで活躍している大谷翔平でした。科学者・政治家・起業家・音楽家・スポーツ選手・小説家など、いろんなジャンルの人が名を連ねています。

 余りにも沢山の有名な人がいる中で、特にスポーツ選手を取り上げてみたいと思います。


 まず、古橋廣之進です。終戦後まもない時期に水泳競技で次々と世界新記録を連発し意気消沈した日本に勇気や希望を与え1,500mで18分19秒という記録に当時の世界の人々が唖然としました。


 次は、日本競馬界の武豊です。史上最大の4,310勝という驚異的な記録を残しました。


 3番目は、澤穂希です。日本の女子サッカー界から誇るレジェントです。特に突出したテクニックがある訳ではありませんが、その堅実なプレーはもちろん上手でしたが、けれども彼女は誰よりもボールを奪取する力というか、ゴールを奪うするどい嗅覚がありました。監督が、澤さんにキャプテンになって欲しいと頼みますが一旦は断りましたが、キャプテンを引き受けてからは「苦しい時は、私を見て」と若い選手を育てオリンピックで金メダルを取りました。


 次は、スケートの浅田真央です。オリンピックで金メダルこそ、取りませんでしたが、ソチ五輪では初日16位と出遅れましたが、翌日は会心の演技を見せ6位に入賞し感動を呼びました。その美貌と人柄で今やテレビ界で引っ張りだこです。


 その次は、ソフトボールの上野由岐子です。彼女の身体能力はどのスポーツをやっても 世界的なアスリートとして名を馳せるだろうと思わせる程、秀でたものです。ソフトボールに転向してからは、日本リーグで歴史を変える数々の記録を塗り替える活躍をしました。

 オリンピックで2度も金メダルに輝き、完全試合も達成しました。パーフェクトはどの時点で意識したのかとの質問に「初回です」と答えたそうです。


 続いては、テニスの大阪なおみです。4度のグランドスラムに優勝しました。
日本人の母とハイチ系アメリカ人の父の間に生まれ、今や世界のトッププレイヤーですが、とぼけたようなジョークの持主であります。


 最後は、大谷翔平です。アメリカの大リーグで昨年はMVPに輝き今や世界の絶賛を浴びています。元日本ハムファイターズの栗山監督が、あれは「怪物」だと言い、翔平とはもう二度と一緒に野球をしたくないと、言わしめました。栗山監督は、初めて高校生の大谷を見た時、「投打どちらかを無くす選択はあり得ない」と考えたそうです。

監督は、翔平には「自分で決めろ、野球の神様はお前が決めたことは受けるけど、他の人が決めたことは受けないかもしれない」とずっと言い続けて来たそうです。

日本人がメジャーでホームラン王争いをするということは確かに凄い、でも翔平なら、今年は投手で20勝、ホームランは60本打てるだろうと思っている、と栗山監督に言わしめたのです。更に彼の天井はまだまだこんなもんじゃないと言われています。


 デルタ株だ、オミクロンだ、と世界中が騒然としている中で、これらのスポーツ選手たちはきっと私達に勇気と希望を与えてくれるでしょう。


 明るい光りが見え、新しい世界が生まれますように。そして、「せいざん」は種子島・屋久島の心を病む人に、真心を込めてつくし、1人でも多くの人が幸せになれるよう今年も頑張りましょう。


令和 4年 1月 5日(水)

医療法人純青会 せいざん病院
理事長  田上 容正

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