
新年あけましておめでとうございます。
これから3月、4月と暖かくなるまでしばらくは冬の寒さや、毎日のように吹き荒れる種子島特有の強い海風と付き合って凌いでいかねばなりません。なので、生活のしかたとしては少しだけ充電期間なのかもしれません。ゆっくり湯船に浸かったり、今までなかなかゆとりがなくて離れていた読書や映画などを楽しんだり。また人々や生き物たちが活発になる春の訪れを待ちわびながら、お仕事も含めて穏やかにこの季節を過ごせたらいいですね。その間にも、これから取り組みたいことや、改善したいことをストックしておいて、少しずつ分かりやすく実現していけたらと思いをめぐらしています。それから、もっといろんな人と共有する時間を増やして、超人見知りな自分のスタイルを何とかせねば、と考えています。ほんとうは、ほんとうはね、僕には誰かに聞いてほしいことや話したいことが、たくさんあるんです。
最初はなんにも出来なかった、楽器をしたこともなかった女子高校生がバンドを組んで、文化祭でブルーハーツの名曲リンダリンダを演奏する、そんな映画を観ました。
もしも僕がいつか君と出会い 話し合うなら
そんな時は どうか愛の意味を知ってください
愛じゃなくても恋じゃなくても 君を離しはしない
決して負けない強い力を 僕はひとつだけ持つ
気がつけば人生の折り返し地点はとうに過ぎているのに、いつまでも心の奥に残っているこの歌を聴くだけで もう二度と戻れない、ただただ青くさかったあのころの記憶の断片がぽん、ぽんと目の前に浮かんでは消え、涙 がひとりでにあふれて、それが、今年のお正月の夜のできごとでした。
全てのことがうまくはいかないでしょう。悩んだり限界を感じたりもするでしょう。それでも、みんなで助け 合って乗り越えましょう。みなさんにはそれだけのパワーがある。病院に関わるすべての方に笑顔になって頂け るように、話し合って工夫して、新しいことにもチャレンジして、がんばります!
それでは本年もどうぞよろしくお願いいたします。
リンダリンダー!
令和8年1月5日
医療法人 純青会 せいざん病院
理事長 田上 純真
僕は種子島で生まれて幼少期を過ごしたのち六歳で島を離れ、青春時代を経て三十歳になってこの島に戻ってきました。そしてこれからの生涯をこの島で過ごし、終える予定です。
種子島はその地理的特性や歴史背景によって、日本の行く末に深く関わってきました。その代表として十七世紀の鉄砲伝来、そして二十世紀からの宇宙開発の拠点ということが挙げられます。
そして現在は国防を担う基地の開発に、寄り添うように浮かぶ馬毛島が選ばれました。種子島は何かと日本にとって重要な存在となってきた、稀有な離島なのです。
今こうして種子島にまた新しい歴史的な変化が身近に起きていることは、のちのちにどんな思い出として残るのでしょう。僕が生きているあいだにこの病院が住んでいる島民の皆さんに認められ、愛されるように、また何かひとつのことを成し遂げられるように頑張っていこうと思います。
そのためには、今まで積み重ねてきた良さを受け継いでいく努力と、いつも新しい知識や時代の感性を取り入れていく勇気が必要です。種子島の風土や島民の優しさを生かした、地域に密接した医療のスタイルをこれからも毎日チームの皆さんとよく考えて、できることはスピード感を持っておこなっていきたい。面白いね!と言われるような、既存の病院にはない自由で新しいアイデアを発信できるように、真面目に真剣に考えていきます。
僕が大好きな映画の一つに
The Secret Life of Wolter Mitty という作品があります。
物語の主人公であるウォルターは、LIFEというフォトジャーナル誌の写真管理部で働く、空想癖のある真面目な青年でした。
ある日、LIFE誌が廃刊になることを知ったウォルターは、その最終号の表紙を飾ることになった写真の、たった一枚のネガフィルムを探す冒険に出ることになりました。その冒険の途中、あるワンシーンで、LIFE社の社訓が流れます。
To see the world , Things dangerous to come to , To see behind the wall , To draw closer , To find each
other and to feel, That is the purpose of life.
世界を見よう、 危険でも立ち向かおう 壁の裏側を覗こう、 お互いを知ろう、 それが人生の目的だから。
人生、いろんなことにチャレンジしてみたいですよね。でも、なかなか勇気が出ない現実。ラストシーンで映し出された LIFE 最終号の表紙の写真には、どうやって一歩を踏み出せばいいのか、その答えがメッセージとなって表現されています。
これからも心を込めて患者さまへ寄り添い、またたくさんの関わりの中で得られる素晴しい出会いを大切に頑張って参りますので、当院をよろしくお願い申し上げます。
医療法人 純青会 せいざん病院
理事長 田上 純真